Details

Autor(en) / Beteiligte

• 上野葉子
• 小松澤均
• 小原勝
• 菅井基行

Titel

Actinobacillus actinomycetemcomitans Cytolethal Distending Toxin(CDT)の精製

Ist Teil von

• 歯科基礎医学会雑誌, 2000, Vol.42 (5), p.503-503

Ort / Verlag

歯科基礎医学会

Erscheinungsjahr

2000

Link zum Volltext

Quelle

EZB Electronic Journals Library

Beschreibungen/Notizen

• 【目的】歯周病原菌, Actinobacillus actinomycetemcomitans(Aa)などが産生するタンパク毒素であるCytolethalDistending Toxin(CDT)は, 種々の培養細胞において細胞周期をG2期でブロックし, 数日で膨化致死を引き起こす. Aacdt遺伝子は他の菌種と同様隣接するcdtA, B, Cの3つのorfから成り, これらのorfが毒素活性に必要であることはすでに報告している. しかしCDTがホロトキシンとしてどのような構造をとるのかは明らかではなかった. 免疫沈降実験等から活性を持ったCDTがCDTA', CDTB, CDTCから成る可能性を前回報告している. 今回さらにCDTホロトキシンの構成要素について検討を進めた. 【方法】Aa CDTの抗CDTA抗体を用いたアフィニティーカラムを作成し, CDTの精製を試みた. Aa cdt遺伝子を組み込んだ大腸菌の培養上清から得た粗毒素画分をアフィニティーカラムに通し, 0.2M Gly-CL bufferで溶出した. 【結果と考察】アフィニティーカラムを用いた精製の結果溶出画分に強いCDT活性を見い出した. 溶出画分をSDS-PAGE分析の結果クーマシー染色で染まる3つのタンパクバンドを確認し, それぞれCDTA', CDTB, CDTCであることがわかった. これらの結果からAaCDTのホロトキシンはCDTA', CDTB, CDTCの複合体であることが強く示唆された. (会員外共同研究者)藤原環(広大, 歯, 口腔細菌)Eric Oswald(INRA-ENVT, Toulouse, France)