Details

Autor(en) / Beteiligte

• Ulf Posselt
• Olle Maunsbach

Titel

咬合性外傷の臨床的およびX線的研究

Ist Teil von

• 日本歯槽膿漏学会会誌, 1965, Vol.7 (1/2), p.73-73

Ort / Verlag

日本歯槽膿漏学会

Erscheinungsjahr

1965

Quelle

EZB Electronic Journals Library

Beschreibungen/Notizen

• Clinical and Roentgenographic Studies of Trauma from Occlusion. J. Periodont, 28:3, 1957. 97人の20～29才の男子学生で, 歯列が正常であり, かつX線的にも異常のない上顎歯1, 349本について, 歯肉の臨床所見, 咬合による歯の動揺度, 咬合性外傷のX線所見から次の知見を得た. 1)98%の人に咬合時の1歯またはそれ以上の歯に動揺を認めた. 2)1, 349歯のうち45～50%が咬合時に動揺を示した. 3)咬合によりもつとも動揺しやすい歯群は第1小臼歯で72～78%であり, 次いで犬歯の66～72%, 第2小臼歯の50～70%であった. 前歯部と大臼歯部がもつとも動揺が少なかつた. 4)全歯中80歯に咬合性外傷のX線所見を認めた. すなわち歯根膜腔の拡大, Lamina duraの不鮮明, 歯根の吸収, セメント質の異常などの所見である. 咬合時の動揺とX線所見との関連性については, 咬合時の動揺歯649のうち50歯のみがX線所見を示し, 咬合性外傷のX線所見のある8噛のうち56歯が咬合時に動揺を示した. これらの結果, 咬合性外傷を診断するには咬合による動揺度測定とレントゲン所見だけでは不十分である. (中村抄)