Details

Autor(en) / Beteiligte

• 西村, 真実
• 高沢, 弘樹
• 井上, 智夫
• 沼上, 佳寛
• 林, 央周
• 西嶌, 美知春
• 冨永, 悌二

Titel

頭蓋頸椎移行部dural AV fistulaの外科治療

Ist Teil von

• 脳卒中の外科, 2007, Vol.35(6), pp.446-450

Ort / Verlag

一般社団法人 日本脳卒中の外科学会

Erscheinungsjahr

2007

Quelle

EZB Electronic Journals Library

Beschreibungen/Notizen

• 「はじめに」脊髄硬膜動静脈痩(dural AVF)は脊髄血管奇形の中で最も頻度の高い疾患である. このうち, 頭蓋頸椎移行部dural AVFはvenous hypertensionによるcongestive myelopathyとくも膜下出血がほぼ1：1で発症し, 一般的に血管内治療より手術治療が適応とされる病変である. 過去5年間に当科で経験した頭蓋頸椎移行部dural AVF 3手術例について術中所見および手術留意点につき検討する. 症例<症例1> 69歳, 男性. 頭痛精査で発見, 神経脱落症状なし. 画像所見：MRI;脊髄, 脳幹に明らかなMRI上の変化を認めなかったが, 上位頸髄から脳幹前面に正中から左側優位に拡張蛇行するabnormal vesselsを認めた(Fig. 1). 血管撮影;左椎骨動脈撮影にて, 左V4 segmentから非常に微細な血管網からなる硬膜枝を導入動脈とするdural AVFを認めた. 導出静脈は著明に拡張しvarixを伴い, 脊髄脳幹前面を上行するant. およびlat. medullary vein, また下行するant. およびpost. spinal veinと判断した(Fig. 2).